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インプラント.3

「インプラント.3」では「抜歯即時埋入インプラント」について説明します。通常は、保存不可能な歯を抜いて6〜10ヶ月の治癒期間の後に埋入手術しますが、「抜歯して直後にインプラントを埋入する」という方法です。歯を抜いてしまうと、薄い歯槽骨が吸収してしまい、後からインプラント埋入が困難になる場合も少なくありません。そういう場合に行います。奥歯、前歯ともに有効な治療法であり、骨補填剤を併用します。

抜歯即時埋入インプラント

歯根が割れてしまう場合も少なくありません。この症例では歯の外側(頬側)の歯槽骨が薄いため、抜歯してしまうと外側の骨吸収が大きくなり、顎の幅が極端に狭くなり数ヶ月後にはインプラント埋入が困難になります。こういう症例ではこの方法は有効です。

奥歯の治療例(1)

左下5番の歯根が割れていました。インプラントを希望されましたが、通常は抜歯を行い6〜10ヶ月待って抜歯窩(抜いた穴)が塞がって且つインプラントを受け入れる十分な幅がある場合に実施可能です(CTによる画像診断は必須です)。しかしこの部位は抜歯窩の頬側の骨が吸収が大きくなりやすく、骨の幅が無くなってしまうことも少なくないのです。こういう場合のみ、抜歯直後にインプラント埋入手術を行います(骨補填剤併用)。

奥歯の治療例(2)

歯根が砕けたケースです。抜歯後直ちにインプラント埋入手術を行いますので、手術は一回で済みます。抜歯窩が自然に回復すると同時に、インプラント周囲にも骨は作られていきます。術後約4ヶ月〜5ヶ月後には完了します。当然CT等による画像診断は必須です。

前歯の治療例(1)

前歯の治療例(2)